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前ページ次ページ黄金の使い魔 朝日が昇りルイズの部屋にやわらかな光が舞い込む 先に目を覚ましたのはアイオリアだった、戦士の朝は早い 初めてのトリステインで迎える朝である 足元には昨日ルイズが脱ぎ捨てたであろう衣服が散乱している 「起きろ、ルイズ」 「ん~・・・んぅ~?むにゃむにゃ・・・朝~?」 「起きろ」 「何よ~、まだ起きる時間じゃないじゃない・・・・」 不機嫌そうにルイズは答える 「これはなんだ?一人の女性として恥ずかしいとは思わんのか」 散乱した衣服を指してアイオリアは言う 「あ~、言うの忘れてたぁ・・・洗濯しといてねぇ・・・おやすみぃ・・・」 「一人の女性として、人間として恥ずかしいとは思わないのか、ルイズ」 「うるさいうるさいうるさい!主の身の回りの世話も使い魔の仕事なのよ!やらないならご飯抜きだからね!」 やれやれ・・・とアイオリアは部屋を出た 黄金聖闘士ともあろうものが、洗濯をするなんて・・・しかし食べ物を強奪する訳にもいかないのでこの場は従う事にしたようだ 洗濯物を抱えて外に出たアイオリアは考える 聞けばルイズは16歳だという、妹を持つというのはこういう感じなのだろうか・・・ 4つしか離れていないルイズと違い、俺と兄さんは7つも離れていた 兄さんの眼から俺はどう映ったのだろう・・・ そんな風に考えていると洗濯も別に嫌な物ではないように思えてきた この男生粋のブラコン、いや今回はシスコンである しかしどこで洗濯をすればいいものやら・・・ 考え事をしながら歩いていると一人のメイドを見つけたので尋ねてみることにした 「すまないが、これを洗濯できる場所を教えてくれないか」 「あっ、こちらです!よかったらご案内しましょうか?」 「そうか、お願いする」 「もしかして、ミス・ヴァリエールの使い魔さんですか?」 「そうだが・・・なぜ知っている?」 「春の使い魔召喚の儀式で金色の鎧を着た平民を召喚したって、噂になってますわ」 「なるほどな」 「私シエスタって言います。貴族の方々のお世話をする為に、ここに御奉公させて頂いています」 「アイオリアだ」 この言い方、貴族と平民にはそれほどの差があるものなのだろうか 「ここですわ、アイオリアさん」 「礼を言う」 着くや否や早速「いざ、尋常に勝負!!!」とばかりに気合を入れて洗濯に励むアイオリアだったが なかなか上手くいかない。繊細で脆い貴族の服となれば尚更だ。 ルイズの下着が瞬く間にただの布きれになっていく。 見るに見かねたシエスタが「お手伝いしましょうか?」と声をかけるも 「これは私が受けた命だ。私が我が誇りにかけて遂行する!」と布切れを握りしめ言うアイオリアに阻まれた 結果から言えば結局シエスタが洗濯の仕方を1から教えることになった 「世話をかけてすまない・・・何か私が力になれる事があればいつでも言ってくれ。このアイオリア命をかけてあなたの力になろう」 「命だなんてそんな・・・、気になさらないでください。私はお仕事が残ってますのでこれで失礼しますね」 「そうか、ではまた」 立ち去っていくメイドの後姿を見送った後アイオリアは水を一杯汲んでルイズの部屋に帰った。 「ルイズ、起きろ。周りの部屋の者達が起きたようだ。お前も起きる時間なのではないか?」 「ん~・・・んんんんん・・・ふあぁ~・・・・あんたのせいで寝不足よぉ・・・・」 「それは済まなかったなルイズ、これで顔を洗って用意をするといい。」 「何よ・・・気が利くじゃない・・・」 ルイズが妹の様に思えてきたアイオリアのケアは完璧である。 しかし相手はルイズである、調子乗せればどこまでも調子に乗る ベットに腰を掛け、アイオリアに「着替え!」と言い放つ やれやれ・・・と思いながらクローゼットの中から昨日来ていた物と同じ服を探し出し渡す 「何をしてんの!?着替えさせてよ!!」と制服を投げつけた アイオリアは思った、使い魔として、いや兄として心を鬼にして正してやらねばならないと 「ルイズ、お前はもう16歳、貴族の立派な淑女だ。そのルイズがまさかこのアイオリアに着替えを手伝えと言うのではあるまいな?」 「ううううるさいわね!!あんたは私の使い魔なのよ!犬同然なの!気にする必要ないわ!!!」とのど元まで出かかってルイズは黙った、そして答えた 「そ、そうね、ごめんなさい、自分で着替えるわ!」 後にルイズは語る、あれは幻覚なんかじゃない、確かに黄金の獅子が牙を向いてこちらを睨んでいるのが見えた。と いそいそと一人で着替えを済ませたルイズは食道へ向かおうとアイオリアを連れて部屋から出る すると、同時に向かいの部屋から同時に人が出てきた。 中から出てきたのは燃え上がるよう紅い髪の少女、しかしルイズとは違い褐色の肌で何より女性らしい体付きをしている。 少女はこちらを見るとニヤリと笑って声をかけてきた 「おはようルイズ♪」 「・・・おはようキュルケ」 露骨に嫌そうにルイズは返答する。 アイオリアに少女が声をかけた 「ねぇ、私はキュルケ、二つ名は微熱、微熱のキュルケよ、よろしくね、使い魔さん♪そしてこの子が私の使い魔のフレイムよ」 「サラマンダーじゃないの!!」悔しそうに言うルイズ 「そうよー。ここまで鮮やかで大きい炎の尻尾は、間違いなく火竜山のサラマンダーよ♪好事家に見せたら、値段なんて付かないわ」 むぅぅ・・・とむくれているルイズを余所に、キュルケは続ける 「あら・・・よくみたらいい男じゃない、お名前をお聞かせ願えるかしら?ミスタ」 「アイオリアだ、ところでそのトカゲ何にも繋いでないようだが、逃げ出したりしないのか?」 「あら、大丈夫よ!契約を結んだ使い魔は決して逃げたりなんかしないし、ねー、フレイム♪」 <ギャース♪> なるほど・・・、この左手の術式にはそういった効果もあるのか、俺には特に何の効果も感じられないが一応解除しておいた方がいいだろうか・・・ 「何よ!人の使い魔にまで手出さないでよね!!」 「あら、ゼロのルイズの癇癪がまた始まっちゃったわ、お先に失礼するわね、ミスタ♪」 からかうキュルケと、ムキになるルイズ 友達・・・か 二人のやり取りを見ながらアイオリアは考える 昔からともに闘ってきた戦友や同胞の事を 共に神々や冥闘士と闘った熱き血潮の兄弟達の事を 彼等は今どうしているだろうか 嘆きの壁で消滅してしまったのか、あるいは俺と同じ様にどこかで新たな人生を与えられているのだろうか 「仲がいいんだな」 「どうやったらそう見えるわけ!?サラマンダーを召喚したくらいで調子にのっちゃって!!」 「悔しいなら 相手を超える力を手に入れればいい 獅子も生まれながらに百獣の王では無いのだからな」 「わ、わかってるわよ!!」 「ところで、二つ名は微熱と言っていたがメイジは全員持っているものなのか?」 「そうよ、二つ名でメイジの系統や力量が解るの、まぁただのあだ名みたいな物よ」 なるほど・・・それで獅子座(レオ)のアイオリアと聞いてメイジだと勘違いした訳か。 「となるとルイズの二つ名はゼロか?」 「うううう、うるさいわね!!!はやく朝食にいくわよ!!」 とイライラした口調で答え、足早に食堂に向かうルイズの背中をみながら やれやれ・・・とアイオリアはそれに続いた 前ページ次ページ黄金の使い魔
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@wikiへようこそ ウィキはみんなで気軽にホームページ編集できるツールです。 このページは自由に編集することができます。 メールで送られてきたパスワードを用いてログインすることで、各種変更(サイト名、トップページ、メンバー管理、サイドページ、デザイン、ページ管理、等)することができます まずはこちらをご覧ください。 @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 無料で会員登録できるSNS内の@wiki助け合いコミュニティ @wiki更新情報 @wikiへのお問合せフォーム 等をご活用ください @wiki助け合いコミュニティの掲示板スレッド一覧 #atfb_bbs_list その他お勧めサービスについて 大容量1G、PHP/CGI、MySQL、FTPが使える無料ホームページは@PAGES 無料ブログ作成は@WORDをご利用ください 2ch型の無料掲示板は@chsをご利用ください フォーラム型の無料掲示板は@bbをご利用ください お絵かき掲示板は@paintをご利用ください その他の無料掲示板は@bbsをご利用ください 無料ソーシャルプロフィールサービス @flabo(アットフラボ) おすすめ機能 気になるニュースをチェック 関連するブログ一覧を表示 その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 @wikiプラグイン一覧 バグ・不具合を見つけたら? 要望がある場合は? お手数ですが、メールでお問い合わせください。
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~つぶやき~ botは基本30分に1回と特定の時間につぶやきます。 特別なこと(GR2人の誕生日やラジオで大事な発言など)があった場合、変則でつぶやきます。 その場合は事前に中の人がbotのツイッターで報告します。 ~リプライについて~ @GR_meigen_botにリプライ(返信)するとつぶやきが帰ってきます。 (現状非公式RTには反応しません。) どんな言葉にも反応しますが、特定ワード(後述)でリプライすると…? 今後も思いついたときに特定ワードを追加していきます。 ~反応する特定ワード~ GRANRODEO ボーカル ギター ベース ドラム 円陣 チキンヒーロー!! メルガマ ヅラ 応援 ホールツアー 東北 ハピロデ
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図鑑の使い方
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箱庭市場の使い方とは? ここでは、主に箱庭市場での取引方法について説明します。 商品を買ってみよう!! 商品を買うにはまず資金などが必要です。 まずは、基本の取引に必要な資金を貯めましょう。 貯めたら次は購入です。 購入は商品表の下にあるコメント欄に商品ナンバーと購入量を書き込んでください。 また、キャンセルの際はキャンセル料5億Gとさせていただきます。 その後、当HP管理人(bb)が責任を持って取引を進めて行きますので指定した島に購入量分の資金などをお支払いください。その後購入量分の品が届きます。 箱庭市場に出品してみよう!! 箱庭市場に出品するには、手数料5億Gが必要です。 出品する際はこのページの下にあるコメント欄に 販売物の種類(食料・資金・鉱石・原油・兵器) 販売価格 販売者名と販売者の島名を お書きの上ご投稿ください その後、手数料の請求が行きますのでお支払いください。 送金確認後、出品完了です。 投稿例: 販売物:食料 販売価格:1000トン=兵器10万トン 販売者:bb 島名:大日本島 出品申し込み 名前 コメント
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銀行の使い方・説明 銀行?って思う人がいるかもしれません。この鯖では、銀行があります。もちろんMOD等入れてません。 岩盤で囲われた、厳重警戒の部屋を、銀行と呼んでいます。もちろん銀行のような働きもします。 銀行 = お金 って感じがしますよね。確かにそうです。ですがお金なんてMODいれてないのに有るわけありません。 なので、『お金』の代わりに『鉱石』を使いました。 ーーーーー交換ーーーーーー ダイヤ1個=鉄60個 =金20個 鉄1個=丸石2スタック(鉄から丸石への交換はできません。) 金1個=鉄3個 交換の仕方なんですが、チャットで銀行員に、交換をしたい。と申して交換をしてください。 口座は必要ありません。(口座説明は、下記を参照) ※そのうち、ダイヤ,鉄,金 以外にも鉱石を取り扱う予定ですが、とりあえずは3種類で進めていきます ーーーーーーーーーーーー ーーーーー貯金・引き出し・口座説明ーーーーー 口座説明 貯金をするには貯金口座が必要になります。 貯金口座を持っていない人はまず銀行員に、『口座開設をしたい』と伝える。 その後、鉄インゴット3個or 金インゴット1個を銀行員に渡す。 銀行員に、『本と羽ペン』を渡されるのでそこに、5ケタの英数字があるはずです。 それが、口座番号になります。(番号でなくて英数字ですが、気にしないでください) その本と羽ペンは、貯金・引き出しに使う大事なモノになります。 大事にしまっておきましょう。 又、本と羽ペンを、持ってれば他の人のものでも、引き出せますので ご注意ください。 貯金・引き出し説明 口座がある。ってことは引き出しも貯金も出来るわけです。 貯金・引き出し条件は、口座を持っている方のみです。 ー貯金方法ー まずは、本と羽ペンを銀行員に渡します。 次に、貯金する物を渡します。(鉱石のみ。鉱石以外は戻ってきます。) 次に本と羽ペンが戻ってきます。 終わりです。 ーーーーーー ー引き出し方法ー まずは、本と羽ペンを銀行員に渡します。 次に、銀行員が貯金金額等を教えてくれます。 次に、どのくらい引き出したいかを言います。 本と羽ペンと引き出し物が戻ってきます。 ーーーーーーーー ー送金方法ー 裏技として、送金方法を教えます。 送金相手を言って(マイクラID)鉱石を、渡す。 送金者は口座が必要ありませんが、受け取り者は口座が必要です。 ーーーーーー ーーーーー終わりーーーーー
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UHの使い方 まずここからうさみみハリケーンをDLしてくださいhttp //www.vector.co.jp/soft/win95/prog/se375830.html 解凍したら、フォルダーの中のUHと書かれたアイコンをクリックし開きましょう。 「iexplore.exe」を選択しましょう。 こんな画面になると思います。 表示(V)の中から文字コードを選択し、Unicode(UTF-16LE)を選択します 検索(S)からメモリ範囲を指定して検索(F)を開き、通常検索の文字に・を打ち UNICODEにチェックをします。 UNICODEの右の枠にコードを入れます。 このようにしましょう。 UHの使い方については以上です。 コードとはなんですか? -- 弟子 (2010-04-05 15 50 30) コードはどこで手にいれるんですか -- ブロ (2010-04-17 21 33 13) ググレば出てくるだろうが -- 上の奴ら (2010-09-28 21 37 16) uhのだしかたがわからない・・・ -- ? (2010-10-03 20 22 37) 動画で教えてください! -- うさ (2011-02-13 17 54 33) UH開けない -- いちご (2011-03-28 12 14 05) gakuri と打って検索したのですが0件です なぜ? -- 名無しさん (2011-04-09 11 51 13) frwfweew -- dmsncd (2011-05-04 09 38 12) おもしろい -- サぅ (2011-08-02 12 17 07) 検索結果が0件でした。できません -- バカ (2012-01-15 13 16 33) 同じく0件;; -- A (2012-08-29 23 20 34) UHが開けないんですけどどうすればいいの? -- 名無しさん (2012-09-24 01 21 42) ていうか検索でないし -- 名無しさん (2012-10-03 13 40 15) UH使わなくてもできる奴ないの? -- 名無しさん (2023-09-14 11 28 07) 名前 コメント
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【用法・用量】 ミカファンギンは添付文書上50~150mgが通常量とされるが、ミカファンギンはカンジダには100mg以上、アスペルギルスに250mg以上でしか効かないという報告がある。 →ミカファンギンは米国ではアスペルギルスには適応がない。 ミカファンギンにローディングドーズは設定されていないが、カスポファンギンはローディングが必要で1日目のみ70mgで2日目以降は50mgで固定。 ※カンサイダスはローディングを行わないと3日目からしかトラフ濃度を上回らない。 (14.7某勉強会より) 【タンパク結合率】 カスポファンギンはミカファンギンと比べ血清が添加された条件で抗真菌活性に優れることが示唆されており、この違いの理由のひとつにカスポファンギンの蛋白結合率は96~97%、対しミカファンギンは99.8%であることがあげられ、蛋白結合率の相違が結果的に遊離型薬物濃度に約10倍近くの差を生じさせている。 (座談会「外科系・救急・ICU領域における真菌感染症の治療戦略」より) 【移行性】 カスポファンギンの方がミカファンギンに比べ肺に到達しやすい。 (14.7某勉強会より) 【薬物相互作用】 カスポファンギンはミカファンギンに比べ薬剤相互作用が多い(しかし、使用経験上、差がないという声も。薬剤相互作用のデータがカスポファンギンが多く得られているだけの可能性も否定はできない) (14.7某勉強会より) 【副作用】 それぞれ副作用に肝障害があるが、カスポファンギンはミカファンギンと異なりCTCAE Grade3以上の副作用はなかった。 (14.7某勉強会より)
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前ページ次ページ黄金の使い魔 実はヴェストリ広場の観衆以外にも見物客は居た それは学院長こと偉大なるオールド・オスマンと教師コルベールである コルベールがアイオリアのルーンの特殊性に気づきそれを調べ上げ 高い確率で「ガンダールヴ」と判明したため、学院長室の遠見の鏡からその実力を見ていたのだ しかしアイオリアは武器を使わなかったどころかオールド・オスマンですら アイオリアが何をしたのか解らないという結果に終わった 「ヴァリーエル嬢も・・・・・・・・・恐ろしい物を召喚してくれた物じゃ・・・・・」 「しかしあの戦闘力、彼は間違いなくガンダールヴでしょう」 「もしも王宮の連中に伝説の、それもあれほどの使い魔が居ると知れてみろ、戦争の道具にされるのがオチじゃ、この件は他言無用に頼むぞコルベール君」 「心得ております、オールド・オスマン」 コルベールが退室した後 「どうしたもんかのぉ・・・・」 と一人頭を抱える老人が居た事を知るのは1匹のねずみだけだったという 「ちょっとあんた一体何者なのよ!!」 「その鎧・・・聖衣だっけ、いったい何なのよ!!!」 「あんなに凄いなんて聞いてなかったわよ!!そういえばこの世界の事はどうとか言ってたわね、前に」 「何も言わないから、ド田舎出身の平民だと思ってたじゃないの!!」 「あの閃光は何なの!?何をしたの!?」決闘が終わり部屋に戻ったルイズはアイオリアを質問攻めにした それもそうだ、田舎出の平民戦士かと思っていた男が、スクウェアメイジすら凌ぎそうな力を見せつけたのだから 「まずは落ち着け、ルイズ 俺の事を話していなかったのは謝る 聞かれなかった以上あえて言う必要も無いと思ってな」 「そんな訳ないじゃないの!!」 「落ち着け、ところでルイズ この世界に神はいるのか?」 「質問に答えなさいよ!」 「質問に答える為に この質問に答えてほしい」 ルイズは偉大なる始祖ブリミルと4人の使い魔の話をした ――――イエス・キリストと言ったところだろうか そしてアイオリアは順を追って説明した その内容はルイズを驚愕を通り越して呆れさせ、とても信じ難い物だった。 アイオリアの世界には様々な神がいて、その中の地上の女神アテナを守る聖なる戦士『聖闘士』、その中でも聖域の十二宮を守護する12人の最上級聖闘士『黄金聖闘士』だった男である事 アテナが武器を嫌うため極限まで肉体を鍛え、体内の「小宇宙」を高めて燃やし爆発的な破壊力を得ること あの閃光はアイオリアの拳の軌跡である事、軌跡が見れたのは限界まで速度や力を抑えていた為であり、実際は一秒間に一億以上の拳を放てる事 冥界と死者を統べる神冥王ハーデスとの死闘の中、嘆きの壁を破壊する為に死ぬはずだったが、アテナに新たな人生を頂いて今ここに居る事 聖衣は意志を持つ事、中でもアイオリアの着る黄金聖衣は聖衣の中でも最上級の位置にあり、神話の時代より完全に破壊された事がない事 「なんで態々手加減なんかしたのよ」 「聖闘士の拳は一般人には見えない、何も見えないのでは私が彼を制した事にはならないだろう」 「そ・・・そうね・・・・」 ルイズとしてはどれも信じられない話ばかりである、目の前にいる男は神の使いで、1秒間に一億の拳を放つというのだから当然の事である しかし眼前であんな事をやってのけられたら信じる他はない 何よりアイオリアはルイズにとって既に信頼のおける存在なのである ――――何!?神の使いが私の使い魔!?って事は私って神様なの!?キャー!!どうしよう!!! 「ところでルイズ、私からも質問があるんだが・・・」 ニヤニヤしながら妄想の世界へ入り込んでいるルイズをアイオリアは連れ戻す 「な、、なな、、、なによ!!!」 「先ほどの戦闘の時小宇宙を燃やそうとした所、この左手の術式が光って爆発的に小宇宙が高まり抑えるのに苦労をした。この術式には戦闘補助の効果があるのか?」 「ただのフクロウを召喚しても、ルーンによって特殊能力を得たりするしありえない話ではないわね・・・ ただ、詳しく知りたいなら先生に聞いた方が良さそうね」 「なるほど、確かにそうだな」 「後、そのアテナの使いっていうの信頼できる人以外には言わない方がいいわ。即異端審問にかけられるわよ」 ――――実在人物の神格化に異端審問・・・ますます中世のキリスト教だな。 と思いながらアイオリアは「了解した」短くと答えた 「もう、あんたがこんな話するから疲れたわ!私もう寝るわね」 「ああ、私は少し夜風に当たるとしよう」 「わかったわ、でも明日は虚無の曜日だから街にいくから 早く寝るのよ!寝坊なんてしたら許さないんだから!」 「了解した おやすみルイズ」 そう言ってルイズに布団をかけてやるとアイオリアは部屋を出て外に向かおうとした、 が廊下の中央でキュルケの使い魔フレイムが待ち構えていた フレイムはアイオリアを見つけると歩み寄り、マントの裾を引っ張った 「何の用だ?いや、この場合はこいつの主人か」確かキュルケと言ったかな フレイムは時々後ろを振り返ってキュルキュル泣きながらキュルケの部屋へ入っていく ―――来い・・・という事か アイオリアはキュルケの部屋へ足を踏み入れる 部屋の中は暗く、床には火のついた蝋燭の炎がゆらゆらとゆれている お香でも焚いているのだろうか全体に甘い香りが漂う。 アイオリアを迎えたのは 「いらっしゃい」というなまめかしい声 そしてベビードールのような姿のキュルケであった アイオリアはため息を付きやれやれ・・・と言った面持ちで 「キュルケ、あなたは女性だ、それも貴族の立派な淑女だそんな貴方がこの様な事をしてはいけない――――」 アイオリアはいつかルイズに言ったような話をもう一度した、原因は全く違ったが しかし、全く気に留める様子も無くキュルケは続ける 「あなたは、私をはしたない女だと思うでしょうね・・・。でもしょうがないの!ご存じの通り、私の2つ名は微熱・・・松明みたいに燃え上がりやすいの・・・」 「困った物だ・・・」 「お分かりにならない?タバサには悪いのだけど・・・恋してるのよ私・・・あなたに・・・あなたがギーシュを倒した時の姿、かっこよかったわ。あれを見て・・微熱のキュルケは情熱のキュルケになってしまったの・・・夜は短いわ、あなたとの時間を無駄に使いたくないの・・・愛してるわ・・・アイオリア・・・」 と次々と流れるように愛の言葉を紡ぎながらキスを迫ってくるキュルケを抑えて険しい顔でアイオリアは言う 「今から行う事は男としてあってはならない事 許してくれるだろうか」 その言葉に、トロンとした目でキュルケは答える 「どんなイケナイ事をする気なの・・・?どんな事でも許してあげるわ・・・・」 その瞬間キュルケの頬に平手打ちが飛ぶ、アイオリアの平手打ち被害者二人目である 「キュルケ、お前は貴族だろう!人の上に立ち規範となるべき存在だ、誇りを捨てたクズになり下がるような事はする物ではない!」 余りに突然の出来事に涙が出そうになるのを堪えるキュルケ それを見てアイオリアは語気を弱める 「私はあなたの事をそれほど知っている訳じゃないが、きっとそれさえ解っていれば、あなたは素晴らしい女性になる」 そう言って頭を撫でた瞬間緊張が解れたのかキュルケは堰を切った様に泣き始めた 「怖がらせてしまってすまなかった、今日はもう遅い 眠るといいだろう」 そう言ってまた頭を撫でるとアイオリアは部屋を後にし、自分の部屋へ向かった アイオリアの去った後キュルケは一人呟いた 「硬派なダーリンって素敵・・・・」 一方アイオリアは部屋につき床に腰掛けると 「やれやれ・・・、女兄弟というのは難しい物だ・・・」と、弟の様だった青銅聖闘士を思い出し一人ごちるのだった 前ページ次ページ黄金の使い魔